NPO法人野球医療サポート(MSBP)栃木の理事長を務めております中島寛大(なかじまひろお)と申します。現在 自治医科大学 整形外科教室に所属しております。この度は、皆さまのご支援とご協力に心より感謝申し上げます。
私は2013年の初開催以来、栃木県での広域野球肘検診にスタッフとして関わってまいりました。このたび、初代理事長の笹沼秀幸先生、2代目の飯島裕生先生からバトンを受け継ぎ、理事長を拝命いたしました。引き続き、地域の子どもたちが安心して野球を楽しめる環境づくりに努めてまいります。
MSBP栃木では、投球障害の予防活動を柱に、特に野球肘検診を通じた上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の早期発見を重要な目標としています。また検診の継続を通じて、地域全体に投球障害やその原因についての理解を深める啓発活動にも注力しています。
具体的には、指導者や保護者の方々に、投球障害の発生メカニズムを理解していただくこと、治療が必要となった選手への復帰までの適切な対応を促すこと、さらに予防のために必要な行動を共に考えることが大切だと考えています。こうした取り組みを積み重ねることで、選手ファーストのチーム体制を築き、結果として野球の魅力が広がり、野球人口の増加に繋がることを目指したいと考えています。
また投球障害の予防には、選手自身の体のコンディションを整えることが重要です。具体的には、柔軟性や姿勢、体の使い方を改善し、適切な体の動きを身につけることで怪我のリスクを大幅に減らすことができます。さらにこの取り組みは単に怪我を防ぐだけでなく、パフォーマンスの向上にも繋がります。体の使い方が改善されることで、選手はレベルの高いプレーを怪我なく持続的に行えるようになります。野球の楽しさや魅力をさらに感じてもらうことができると思います。
健康的で楽しい野球環境を整えることができれば、より多くの子どもたちが「野球を始めたい」「野球を続けたい」と思えるようになると信じています。そのために、これからも地道に努力を続けてまいります。
当法人のホームページではすべての情報を無料で提供しております。特に「お役立ち情報室」の内容は、多くの方々にご覧いただきたい充実した内容です。また、栃木県高校野球連盟と協力して作成した「栃木県野球手帳」も掲載しておりますので、ぜひダウンロードして現場でご活用ください。
未熟な点も多く至らない部分もあるかと存じますが、引き続き子どもたちと野球界の未来のために全力を尽くしてまいります。
今後とも「MSBP栃木」をどうぞよろしくお願いいたします。
特定非営利活動法人
野球医療サポート栃木
理事長 中島 寛大